40の手習いで始めた日本舞踊も、早いもので7年目になりました。
「少し経験できればいいかな」という軽い気持ちで始めたので、正直こんなに続くと思っていませんでした。今となっては心身の健康はもちろんのこと、憧れだった着物を着る機会が出来て、とても良い楽しみになっています。
そんな私も始める前まではなんとなく「敷居が高そう」というイメージでなかなか始められませんでした。なので、日本舞踊をやってみたいと思っているけれど
- 敷居が高い
- そもそもどこに行けば良いかわからない
- 体験レッスンて何やるの?必要なものは?
- まずは気軽に始めたい
- 辞める時は気軽に辞めたい
といったことで迷われているまったく初心者の方へ、私の体験談が参考になれば幸いです。
1.「日本舞踊の教室」を探すだけでハードル高め
「今年こそ日本舞踊始めてみよう!」と思い立ったが吉日。
さっそく『日本舞踊 教室』で検索してみましたが、○○流とか、古典とか新舞踊とか全然わからない。。そしてお稽古の時は「浴衣」とある。
き、着られない。。
さらに見てみると、個人レッスンが多いように思いました。でもグループレッスンもあるようで、とにかく何を選んでよいかわからなかったです。
実は近所に「○○流 日本舞踊教室」と立派な看板を掲げている教室がいくつかありいつも気になっていたのですが、中の様子がまるで見えず、ホームページもなく、とにかく入りづらい雰囲気がありました。
「教室には一度入門したら、なかなか抜けづらいのでは。。」
既に辞め方も考えつつ(笑)、もっと気軽に行けるところはないかと思っていたところ、そういえば最初にダンスを習いに行ったのはカルチャーセンターだったのを思い出しました。
近所のカルチャーセンターに日舞教室があった
さっそく通えそうなカルチャーセンターのホームページを見たところ、日本舞踊だけで7、8件ありました。
まずは大事な、自分が通える曜日・時間で、3件ほど候補あり。
そして、やはり○○流が数種類あります。
各先生方のお写真を見ると、舞台用の衣装を着られていて、お顔も白塗りされた立派なお写真なのですが、素顔が全くわかりません。
今見ると「これは〇〇の演目の衣装かしら」なんて想像して素敵だなぁと思うのですが、当時は「ここまで求めてない感」がありました。
やはり超初心者にはハードルが高いなぁと怯んでいたところに、舞台用ではない普通のメイクとお着物姿で、それはそれは美しい先生がいらっしゃいました。
その先生のメッセージ欄には
「まずは洋服でかまいません」
とのこと。
一気にハードルが下がり、ここにしようと決めました。
2. まずは体験レッスン その際の持ち物と服装
見学(無料)か、体験レッスン(2700円ほど)を選べたので、思いきって体験レッスンを受けてみることにしました。
日程はもう記載されていたので、さっそくそのカルチャーセンターに電話して予約を入れました。確か、前日だったと思います。それでも問題なくOKとのこと。
その際の持ち物として、あれば「足袋」だけお持ちくださいと言われました。
成人式と短大の卒業式の時に履いて以来、約20年ぶり(笑)取っておいて良かったです。
そして当日…
セーターとユニクロのロングワイドパンツで行きました。これに足袋を履いて全く問題なかったです。案外立ったり座ったりするので、長めのスカートかパンツをオススメします。
稽古場へ入ると、諸先輩方が5、6名いらっしゃり、見た目40代~60代。
さすがに洋服の方はいらっしゃらず、浴衣、または着物をきちんと着ている方もいらっしゃいました。挨拶すると皆さんとっても感じ良く、少しホッとしました。
そこへ、どこぞの女優さんかと見紛うほどの美しい先生がやって来ました。
「体験の方ですね、よろしくお願いします」と華やかオーラを放ちつつ、とっても優しい雰囲気。「どこかで踊っていたことはあるの?」と聞かれ「以前、バレエやジャズダンスはやっていましたが、日舞は全く始めてです」とお答えしました。
レッスン開始
まずはご挨拶。全員で横一列に並び、正座をして扇子を前に置き(体験の私は扇子ナシ)両手をついて「よろしくお願い致します」とお辞儀。
これだけなのに、思えばきちんとこのような挨拶の仕方を教わったことなかったなととっても新鮮でした。
さて、ここはグループレッスン形式ではありますが、全員で同じ踊りをするのではなく、先の発表会に向けて個別のレッスンになっていました。ただ演目によっては、2人組や4人組の場合もあります。
まずは体験の私から。基本の歩き方とかからやるのかなと思っていたら、もういきなり踊りからでした。ここでの初心者の鉄板曲「祇園小唄(ぎおんこうた)」です。
祇園の舞妓さんの悲恋を四季に合わせて表しています。
この時はもちろん全く知りませんでしたが、1930年の歌謡曲で、後には美空ひばりさんや藤圭子さん、倍賞千恵子さんなど多くの方が唄っていたようです。YouTubeで見ましたがそれぞれ素敵。
鏡を前に、先生が横で踊ってくださるのをマネします。
ダンスをやっていたとはいえ、洋物と和物では動きは全く違いました。
足の開き方が、洋物は全部外なのに対し、和物は全部内です。若干緊張もあり全く覚えられませんでしたが、先生が隣で踊ってくださるし、ゆっくりなのでなんとかついていけました。
10分間くらいでしょうか、すごく楽しかったです!その後は、先輩方の踊りを椅子に座って拝見してました。
最後にまた、最初と同じように全員でご挨拶をして終了しました。
3. カルチャーセンターは辞めるのも気楽
まとめとしては
- 日時、場所、料金(月2回、3ヶ月で16,000円ほど)が問題ない
- 先生が素敵 優しいのはもちろんですが踊りが美しく習いたいと純粋に思った
- 生徒の皆さんも素敵 仕切り屋やお節介などクセのある人がいなかった
- 厳しいしきたりや、先生への金銭や物品などのお礼は不要(私の所のカルチャーではむしろ禁止されています)
- 期間が3ヶ月と決まっているので節目があり辞めやすい
私は幸いなことに最初から良い所に出会えたなと思います。カルチャーセンターのゆるい感じがちょうど良かったです。
もちろん先生によって全然違うと思いますので、ぜひ見学、体験レッスンされることをオススメします。それもカルチャーセンターなら敷居低いと思います。
最後に、日本舞踊は特に40代から始めても全く遅くないです。むしろ若い方です(^^)
今では浴衣はもちろん、着物も着られるようになり、これがまた楽しみのひとつでもあります。これから年を取っても楽しめる趣味として、私もまだまだ続けていきます!